初めに肝機能について、肝機能検査は主に 1、肝臓が病気にかかっているか 2、肝炎ウィルスに感染しているか などを把握する検査で、血液検査 ・尿検査・超音波検査等があります。血液検査ではGPT・GOT値等によって肝細胞の障害の有無をしることができま すが、GPT・GOT等で異常のある方は医師の診断を仰ぎましょう。飲酒による肝炎ではγーGTPが特異的に上昇す るのが特徴で禁酒により回復しますが、お酒を飲み続けると肝硬変に進行してしまいます。 中医学でいう「肝」は以下の機能を有していると考えます。 1蔵血作用 血液を貯蔵し、出血を防ぎ休息、睡眠時には血液の一部は肝に貯蔵され活動時には必要な臓器に血液を送り込みます。 2疎泄作用 疎泄とは滞らず伸びやかにさせる意味で、肝は気の流れを統制しストレス等から守ります。又、胆汁の分泌も統制し消化を円滑にします。 3肝は筋を司りその華を爪に開きます 筋とは骨についている腱・筋膜・靭帯を意味し「肝」は筋肉・腱に(血)栄養を送り、肝の状態は爪にも現れます。 4肝は目に開窮します 視覚系の調節をし、肝の不調は視力、目の充血・かすみに影響します。 したがって症状では上記の症状に異常が出ます。
1、陽黄の症状 皮膚粘膜に黄疸が生じ黄色は橘の実のように鮮明。発熱いらいらして怒りっぽく吐き気 嘔吐食欲不振濃い黄色の尿が出るようになり尿量は少ない。 口渇便秘 全身重くてだるい腹が張り軟便 この場合は 茵?蒿 板藍根 杷子大黄黄参白芝藤 などの生薬を用います 2、陰黄の症状 目や身体がどす黒く食欲不振 腹が張り軟便 全身倦怠感が強く寒がり 四肢が冷たい この場は 熟附子 茯苓白朮沢瀉乾姜 などの生薬を用います 3、湿熱末尽の症状は 全身倦怠感が強く右上腹部の鈍痛腹部の膨満感 食欲不振或いは皮膚粘膜に黄疸が生じ口が苦い 或いは発熱 尿は黄色便秘 「治療」は 菌? 白朮茯苓党参板藍根杷子黄?柴胡 陳皮甘草 などの生薬を用います 4、肝鬱脾虚の症状は 右上部の鈍痛や圧迫感 腹部の膨満感 食欲不振 疲れやすい 軟便 舌 淡 苔白 脈玄細 「治療」 治以舒肝健脾益気 方用 逍遥散加減 例 柴胡 当帰 白朮茯苓党参鬱金丹参陳皮木香砂仁 などの生薬を用います 5、肝腎陰虚の症状は 両脇疼痛 腰膝がだるく重い 頭がめまいしやすく耳鳴り手と足の裏が熱い 情緒が激動しやすく怒りっぽい 「治療」は 生地 麦冬 白芍 女貞子 当帰 五味子 川棟子 枸杞 などの生薬を用います 6、気滞血?の症状は 痩せ患者の顔色はどす黒く脇肋刺痛 肝脾腫大して比較的硬く 手掌は紅斑 クモ状血管腫を伴う 「治法」は 桃仁、紅花 当帰、丹参、鼈甲(光煎)川棟子、鬱金 などの生薬を用います 7、熱毒内陥の症状は 急激に発病し休息に悪化する。高熱があり口渇、胸脇部は 膨満し便秘、尿は赤黄で全身皮膚および粘膜が急速に黄色に なって行く。急速に深くなる。 肝臓が縮小肝臭が生じ花出血便血嘔血皮膚出血を伴う。 腹水が生じ高熱昏睡にありうわ言或いは痙攣を起こす。 「治法」は 菌? 杷子 大黄 犀角粉 (冲服) 生地 赤芍 丹皮 玄参 銀花蓮翹 などの生薬を用います
田七人参 (三七人参) 田七人参はウコギ科の植物で、薬用には根を乾燥したものが使用されます。中でも、中国雲南省、 広西省の物が有名で良質といわれています。田七人参は活血(血行促進)作用と止血という相反す る作用を兼ね備え、内出血で停滞してしまった血液を流動させながら「漆のような粘りで傷口をしっか り癒合する」ので、特に内臓の出血(打ち身・潰瘍・産後等の不正出血・胃十二指腸の出血)に幅 広く使用されます。滞った血行を促進して、関節痛や生理痛、偏頭痛などを緩和します。肝蔵に関 しては、肝細胞を保護し代謝を促進するので、肝炎や肝硬変など肝機能障害の予防改善にも活用 されています。 ミルクシスル(マリアアザミ) ドイツをはじめとしてヨーロッパでは肝臓の機能を高めるミルクシスルは大変人気が有ります。この植物 にはシリマリンというフラボノイドが含まれていて、直接肝細胞に作用します。ビタミンPとも呼ばれるフラボノ イドはビタミンCと一緒に摂取すると高い効果があります。体内の化学工場に例えられる肝臓の働きは健 康維持に欠かせません。ニコチン,アルコール、一酸化炭素など、血液に乗って運ばれてくる毒素を分解す るからです。ヨーロッパで盛んに行われた研究ではミルクシスルは、肝臓の機能を高め肝細胞の細胞分裂 を促すことがわかっています。 ウコン (ターメリック) ウコンはカレー粉に使用されますが、抗菌作用が有るので冷蔵庫の無かった時代に保存料として使用 されていたと考えられます。3000年前のインドのハーブ療法士は肥満防止に使用していたと伝えられていま す。又、アジアでは肝機能を高め脂肪を分解する胆汁の分泌を促進するので胃の障害や肝機能障害に 用いられました。主にドイツでは胆嚢疾患の予防や、血液の凝固を防ぎさらさらにする目的や、抗炎症剤 として関節炎の痛みや腫れを解消するために使用されます。食事でウコンを摂取するにはカレーを召し上が るのが一番です。
一、タバコは禁止。お酒は病状に合わせて
二、疲れを感じたらすぐ安静に
三、入浴で疲労をとる。ただし長湯は厳禁。
四、クヨクヨせずにリラックス。
五、風邪をひくと肝臓病が悪くなる。
六、免疫力を低下させない生活。
七、便秘は肝臓病の大敵。
八、食生活の基本注意点
1、一日三食規則正しく食べる
2、必要な栄養素は食べ物からバランス良くとる。
一日30品目以上の食品を食べるように。
3、脂肪は控えめにする
4、和食は理想的な肝臓食。
九、 「高カロリー 高たんぱく食」は過去のものでたんぱく質の
とりすぎに注意。1日に体重1kg当たり1gが標準です。
十、肝臓内の鉄が活性酸素を増やしている。鉄制限食による治療
十一、5大栄養素を充分にとる。
肝臓に良い食品
●一日300g
●野菜サラダ
●主食のごはんやパンは必ず食べる
●矢指の煮物
●肉、魚、卵、牛乳、大豆は毎食1品
●油は植物油を
●デザートには果物
●食塩は控えめに
肝臓に悪い食品
●農薬を使用した野菜は厳禁
●ハム、ソーセージ、かまぼこなどの加工食品を避ける
●市販の弁当、そうざいを続けて食べない